荒井由実の4作目であり、松任谷姓になる前のラストアルバムですおすすめ度
★★★★★
絵画的な情景描写の上手さはユーミンの特徴であり、素晴らしい詩人の才能がいたる曲で感じられます。完成度の高いメロディやハーモニーだけでなく、リスナーの気持ちの深い所に届く卓越したメッセージがあるからこそ、今でもその輝きを失ってはいないのですが。
「さざ波」やアルバムタイトルの「14番目の月」での弾けるような軽快なポップスは、松任谷正隆のアレンジの冴えを感じます。上質のポップスの誕生といった趣が伝わってきます。
♪つぎの夜から 欠ける満月より 14番目の月が いちばん好き♪というフレーズが繰り返されますが、ユーミンの心境の表出とも取れそうです。
「さみしさのゆくえ」「朝陽の中で微笑んで」「晩夏(ひとりの季節)」のような感傷的な音楽を作らせたら天下一品です。結婚前の揺れる女性心理を描写しているのかもしれませんが、「永遠の愛」を望むのはリスナーの思いの代弁でもありましょう。
「中央フリーウェイ」は、カーステレオからユーミンの音楽が流れるというシチューエーションにピッタリの名曲です。
ユーミンお得意のオールディーズ・サウンドの代表曲ともいえる「グッド・ラック・アンド・グッド・バイ」での映画のワンシーンのような鮮やかな描写は見事ですね。本当に素晴らしい・・・・。
30年経った今聴いてもまったく色褪せていない名曲の数々を聴くことができます。
頂点直前の輝きおすすめ度
★★★★☆
荒井由美名義での最後のオリジナルアルバム。定番曲では「14番目の月」や「中央フリーウェイ」などを収録している。
正に『14番目の月』というタイトルが象徴するように、優れたシンガーソングライターからニューミュージックを代表する「ユーミンブランド」確立へと階段を駆け登っている輝きが感じられる作品。
個人的ベストは何といっても『天気雨』。
この物語性、このアレンジ、この演奏、今までに何度聴いたかわかりません。
最後の「優しくなくていいよ クールなまま近くにいて」は自分から遠すぎて本当に眩しくて憧れでした、、、。
サウンドアレンジはこの作品を境にして、ティンパン〜キャラメルママ系の色がどんどん薄れていくのが残念ではあります。
郊外の光と風を貴方に送ります。おすすめ度
★★★★★
「郊外の光と風を貴方に送ります。」
このLP盤が発売された時に、アルバムの帯には確か、
こんなキャッチコピーがついていたような記憶があります。
実はこのコピー、ユーミン自身が考案したもので、
当時からトータルプロデュースに積極的だった彼女のこと、
アルバム収録曲にも爽やかな、秋の日の様々な色彩が鏤められて
切ないほどの透明感が伝わってきます。
正隆氏との結婚を機に、このアルバムを最後に
引退を考えていた彼女ですが、一曲目の「さざ波」を聞くと、
溢れんばかりの切ない想いと、微妙に揺れる女心に、
本当に可愛い女性だなと思ってしまうのは私だけでしょうか。
荒井と、松任谷の間で失ったものはあるけれど
このアルバムには少女から大人の女へ移りゆく
「本当の愛」が描かれています。
荒井由実時代の完結作!おすすめ度
★★★★★
1st〜3rdアルバムもいいが、このアルバムは名曲揃い。「さみしさのゆくえ」「グッド・ラック・アンド・グッドバイ」などは、情景が浮かんでくるほど詞がうまい。
すてきな1枚おすすめ度
★★★★★
大ヒット作「中央フリーウエイ」
恋が頂点に達する前が一番楽しい時、と歌った「14番目の月」
荒井由美だったころのユーミンを思い出させる名曲ばかりをそろえたアルバムです。
純粋に荒井由美の感性と作詞能力、作曲能力が素のまま出ている佳作です。
ユーミン入門者に最適な1枚です。
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