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サザンオールスターズ(Southern All Stars, 台湾訳:南方之星,中国訳:南天群星)は、日本の音楽バンド。略称は「サザン」。「SAS」と略記されることもある。リーダーは桑田佳祐。所属事務所はアミューズ、レコード会社はビクターエンタテインメント(ビクターTAISHITAレーベル)。これまでのアルバム、シングルの情報についてはサザンオールスターズのディスコグラフィを参照。
メンバー
- 桑田佳祐/リードボーカル、ギター(リーダー)
- 関口和之/ベース、コーラス、ボーカル
- 松田弘/ドラム、コーラス、ボーカル
- 原由子/キーボード、ボーカル、コーラス
- 野沢秀行/パーカッション、コーラス
- 大森隆志/リードギター、ボーカル(2001年8月7日付けで独立)
- 各メンバーがコーラスを担当、更に野沢以外はメインボーカル曲があり、作詞・作曲もこなす。
- シングル曲など殆どを桑田が作詞曲を担当。
- 連名は基本的に桑田、大森、関口、松田、原、野沢の順で統一されている。
- 大森脱退後は桑田、関口、松田、原、野沢の順になっている。
結成〜デビュー
1975年頃、青山学院大学で活動が始まり、音楽サークル“Better Days”(ベター・デイズ)のメンバーだった桑田を中心に母体となるバンドが結成される。初期の頃は“温泉あんまももひきバンド”、“ピストン桑田とシリンダーズ”、“ピストン桑田と脳卒中”、 “桑田佳祐とヒッチコック劇場”など、奇抜なバンド名でコンテスト毎に何度もバンド名とメンバーを変更していたが、最終的には原由子参入の際、桑田の友人が風呂の中で安易に思いついたという「サザン・ロックとファニア・オールスターズを組み合わせた」“サザンオールスターズ”を使用する。この「オールスターズ」には、 これ以上バンド名を考えるのが面倒で、また、メンバーチェンジがあってもいいように流動的に入れ替わる全てのメンバーを総称してのバンド名という意味もあった。また、当初は“桑田佳祐&サザンオールスターズ”と名乗っていた。「サザンオールスターズ」名義での最初のライブは公式ページには1976年4月11日と記されており、この時桑田は「じゃあ司会が『サザンオールスターズの皆さんです』と紹介したら出るんだな?」と段取りの確認を行っただけだったとされる。
その後、幾度かのメンバーチェンジの後、1977年にアマチュアバンドのコンクールである「ヤマハEastWest '77」に出場し桑田がベストボーカル賞を獲得。この頃には青学生ではなかった松田弘・野沢秀行も加わりメンバーはデビュー時の6人に固まった。この編成は、サザン・ロック の雄・リトル・フィートの、リードギター・サイドギター・ベース・ドラムス・キーボード・パーカッションの6人編成と同じという所以もある。当時はセミプロとして活動していた野沢は当初バンドへの参加を断り続けていたが、コンクール出場が決定した際になって突如参加することになったという経緯があった。冗談ではあるが、この後メンバーによって「知らない間に野沢がメンバーに加わっていた」「今現在も正式メンバーではない」ともいわれている 。この頃には頭部分の「桑田佳祐 &」が取れ、グループ名がサザンオールスターズとなる。なお、原の著書によればこの頃に一度だけ「パロディハウス」という名前に変えようとしたが、「ダサい」との理由で即サザンオールスターズに戻したという。公式ページではこの1972年から1977年までを「夜明け前」と呼称している。
1978年6月25日にシングル『勝手にシンドバッド』でビクター音楽産業(現ビクターエンタテインメント)からデビューし、それまであった歌謡曲やロックなどの ジャンルに全く当てはまらない、 衝撃的な印象を残す。年内には同曲のスマッシュヒットで一躍スターダムにのし上がった。だが、当初は桑田の「目立ちたがり屋の芸人です」発言ジョギングシャツ+ジョギングパンツスタイル、「何を言っているか聞き取れない」と言われた歌などからコミックバンドと評される向きもあった。
だが、翌年の3月25日に発売した3rdシングル『いとしのエリー』の発表後から「本格派の音楽バンド」という評価を受け始めるようになり、その人気を確実なものにした。しかし、その中での多忙な生活は桑田を苦しめ、一時期ノイローゼになるほどに疲れきっていたと語っている。そのような中“FIVE ROCK SHOW”と銘打って「テレビなどに一切出ず、楽曲製作やレコーディングに集中する」と発表することになる。
現在
デビューシングル「勝手にシンドバッド」から28年以上経った現在でも、老若男女問わず高い人気を集める、まさに日本の“モンスターバンド”である。活動期間が30年近くに渡りながらも、今もなお音楽チャートで1位を獲得したり、オリジナルアルバムがミリオンセラーを記録するバンドはこれまで登場しておらず、四半世紀以上第一線で活躍する唯一無二のバンドである。現在の最新作は、2006年発売の『DIRTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜??』となっている。但し2008年は結成30周年でサザン復活を桑田は示唆している。