まぶたの中に次から次に場面が浮かんできて、懐かしい気持ちにさせてくれるだけでなくて、その「場面」が実生活に結びつかないものであっても、聞き手の思い出になっていくような錯覚さえ覚えます。
懐かしの「ユーミンワールド」が戻ってきたようですおすすめ度
★★★★★
ユーミンの大ファンです。彼女と同い年なので、荒井由実時代の4部作を初め、松任谷由実時代のアルバムは、青春時代に本当に繰り返し聴いてきました。
このCDは、初期のユーミンの持っているスタイルを彷彿とさせる曲が多かったですね。覚えやすいメロディーとポップなアレンジ。歌詞も彼女特有の絵画的な分かりやすさが復活しました。彼女も50歳を過ぎ、レトロな部分の良さを思い出して昔に回帰したのでしょうか。
最初の「太陽の逃亡者」は、ノリの良い曲ですね。デュエットの田島貴男さんの魅力的な声が、ユーミンの声と溶け合い、とても雰囲気の良いポップな曲に仕上がっていました。アレンジも凝っていて冒頭からこのCDに期待を持ちました。「ユーミンの復活」だと。
6曲目の「灯りをさがして」は、とても切ない歌詞が印象的なスローバラードでした。昔、このような曲を聴いては、人恋しくなったことを思い出させるような曲ですね。
9曲目の「ひまわりがある風景」の冒頭のアコースティックギターを聴いていると懐かしい気分が蘇ってきます。歌詞もジーンとくる気持ちをよく表現していますね。素直な気持ちになれそうな曲でした。
ラストの「霧の中の影」は、スローバラードの佳曲でした。宇宙の神秘を表現しているようなアレンジもオシャレで、ユーミンの独特の声と曲の雰囲気がマッチし、分かりやすいメロディーも持っており、好きな曲の一つです。
2年ぶりのオリジナルアルバムだそうですが、懐かしの「ユーミンワールド」が戻ってきたようです。
言い表せないこの気持ちおすすめ度
★★★★★
形にならないこの気持ちは何なんだろう。1曲目から作品の世界に滑り込んでゆき最後まで一気に聞いてしまう。そして残った残像がとても品良く何ともいえない充実した感じでまた聞きたくなる。テーマとサウンドと詩が嫌味なくマッチしていて一曲も手抜き感がない。まさにcompleteないいアルバムだと思う。こんなに普段の日常を輝いて感じさせてくれ時にはしんみりときにはぱっと明るく理屈じゃなく五感で体感できるのは本人の表現力とチームの感性のせいなのか。制作側はポップスというわくを借りてもっと形にならない感動を表現しようとしている様な気がしてしょうがない。まさに「言い表せないこの気持ち」なのである。
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