やっと描かれたユーミンのいる風景おすすめ度
★★★★☆
いくら山手のドルフィンに行ってみたところで、私たちはユーミンになれるわけではないし、
ユーミンを聴いたことにはならないと、この本は教えてくれる。
それには、いったんユーミンをいったん自分の側に引き寄せて、そこからの力でクロスカウンターの
ように同様に解き放たなければならない。そこで、著者はとりあえず2.5次元なる装置を仕掛ける。
いわばイメージのミニアチュールの舞台を組み立てることで、ユーミンの詩の場所を考える。
この「地理学」の段取りから、読み取られた「天気雨」や「海を見ていた午後」、「翳りゆく部屋」など
ユーミンの名曲は、はじめて相貌をあらたにした気さえする。まるで橋本治の「花咲く乙女のきんぴらごぼう」
を読んだときの心境のごとしである。
しかし、これはまだ十全とは言えない。まだまだユーミンには、この本に書かれていない名曲があり、
それを、この著者にぜひ読み解いてもらいたいと思うからだ。
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