荒井由実のデビューアルバム。十代でこれだけの作品を作り出した天性の才能に改めて驚く。それにしても30年以上経ってもまだ現役とは。息の長いのも実力のある証拠。
アルバム名と同じ「ひこうき雲」が代表曲だが、それ以外に名曲はたくさんある。私のお気に入りは「恋のスーパー・パラシューター」「空と海の輝きに向けて」「ベルベット・イースター」「雨の街を」というところか。
異常にませたガキが大きくなっておすすめ度
★★★★★
彼女が中学だか高校のときに、かの有名な飯倉のレストラン『キャンティー』に既に出入りしていたと知ったとき、ものすごい衝撃に襲われました。
詳しくはウィキペディアとかネットなんかで調べてもらえればわかりますが、普通じゃないレストランです。
そんな彼女が音楽と志そうとした時に、ティンパンアレーを起用したりするのは至極当然の話です。
そして例えばキャロルキングやローラニーロ、ジョニミッチェル、マリアマルダーあたりのテイストを取り込もうと考えるのも至極当然です。
それが一番自然と考えるのはとにかく当然なわけです。
ファーストアルバムである本作で一番重要なことは諸名性の強さ。
当時の販売戦略なんぞ僕には全くわかりませんが、わかりやすく言えば筒美京平のような感じ?わからないけど。
目を閉じると、そこはまるでアメリカの西海岸のよう?
良くも悪くも、日本離れした作品です。
なんとなく土っぽい感じなのはやはりティンパンアレーの力が大きいといわざるを得ません。
今も輝く傑作アルバムおすすめ度
★★★★★
このアルバムが発表された73年11月といえば、この業界ではちょうどかぐや姫の「神田川」真っ盛りだった頃で、このような斬新なサウンドに耳を傾ける人がいなかったのも無理なかったでしょう。
それにしても、ユーミンは作曲面もさることながら、歌詞の世界にもそれは素晴らしい才能を持っていたものですよね。
皆が絶賛する「ひこうき雲」はもちろんですけど、このアルバムで取り上げられる世界は、すべて感性豊かなユーミンが見て聴いて想像した世界を正直に書き綴ったもの。それだけにリアリティがあって、私たちを感動させてくれます。
確かに今聴き直してみても歌詞・曲とも古さは全く感じません。そのことについては確かにバックを勤めるメンバー達が豪華とか、アレンジが見事とか言った理由はいろいろあるでしょう。それでも本質的にこのアルバムの名声を支えているのはユーミン自身にほかならないのです。
あと、このアルバムではいわゆる谷間の曲が全くないことも驚くべきことだと思います。すべての曲が名曲であるというのは、アルバム作りとして至難の業でしょうし、それが荒井由実時代の4アルバムすべてにまで共通するとは、ただ彼女の才能に感心するほかはないと思います。
今でも輝き続ける傑作アルバムと言えるでしょう。
Tv
細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆らによるキャラメル・ママの全面参加で完成をみた、1973年11月リリースのユーミンの記念すべき1stである。シンガー・ソングライター=フォーク歌手といった風潮にあってのデビューであったわけだが、それまでにないスタイリッシュでセンシティブな音楽性は多に類を見ないもので、本作を引っ提げての彼女の登場というのは、日本のミュージック・シーンに新たな時代の到来と、ニュー・ミュージックというカテゴリーの誕生をもたらした。<2>は松任谷正隆のサイド・ヴォーカルが妙。(春野丸緒)
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