J‐POPのオピニオン・リーダーとして走り続けてきたユーミンが、他のアーティストに提供した曲のカヴァー・アルバムです。おすすめ度
★★★★★
このアルバムは、ユーミン・ファンにとって、賛否両論の評価を受けているようですが、個人的には何曲か楽しく聴かせてもらいました。特に彼女自身のセルフ・カヴァーに惹かれました。
「やさしさに包まれたなら」での20歳の荒井由実と収録時49才の松任谷由実のコラボレーションがいいですね。第1節の♪小さい頃は神さまがいて♪のフレーズを若き日のユーミンが歌い、♪おとなになっても 奇跡はおこるよ♪と現在のユーミンが応答しています。
30年の月日が経ちました。声は少し太くなりましたが、繊細な感性の輝きが全く色あせていないのには驚くばかりです。この選曲と趣向は嬉しかったです。
19歳の衝撃的なデビューアルバム『ひこうき雲』に収録されていた「ベルベット・イースター - beyond 30years -」のセルフ・カヴァーもお気に入りです。10代の若さで記念碑とも言える素晴らしい作品を残しました。詩も曲も、生まれながらの感性という言葉では片付けられない高い完成度を持っています。
ところで、49歳のユーミンは何故この曲を今回取り上げたのでしょうか。残念ながら、その疑問については解明できませんでした。彼女によぎるこれまでの30年の歳月は、どのようなものだったのでしょうか。
松田聖子「瞳はダイアモンド」での松本隆の詩がいいですね。ユーミンの感性によく合っています。めざす音楽性が一緒だったのだと思いました。
バンバン「『いちご白書』をもう一度」は懐かしい曲です。当時を知る者にとっては、この詩はセピア色のイメージを伴って帰ってきました。
52頁にわたる別冊のオールカラーの『YUMINGコンプリートブック(ディスコグラフィ&楽曲提供リスト)』を眺めながら、偉大なコンポーザーの足跡を辿っています。
70年代、80年代で時間が止まってしまっている人たちのためにおすすめ度
★★★★☆
発売から2年以上経っているのにまだ初回限定版がある、というのがすべてを物語っているのかもしれません。
別に悪くはないです。「オーシャン・ブルー」なんてYumingのオリジナルと言ってもいいくらいです。
ですが、全体的にはオリジナルの印象がだぶってしまうのと、初めて曲を聴いた頃の自分の記憶によって良し悪しが左右されてしまうようで、評価はしにくいところです。
敢えて星を増やしているのは、オールカラー・コンプリート・ブックが付いていることです。でもこれも見ているうちに、バンドやグループだったら解散してから出るベスト・アルバムについているブックレットみたいで、妙に哀しくなってしまいました。まるでYumingはこれで終わりだよみたいな感じです。
CD-EXTRAは、ただのCMといった感じです。「シャングリラU」を見にいらっしゃいという感じです。
まあ、80年代に20歳代だった人たちには、色々な意味で懐かしさを感じさせてくれるという意味でいいアルバムですね。
なんで評価が低いの?おすすめ度
★★★★★
ユーミンの全アルバムを聴いてる(実際に全部ではなくともそれくらいの)ファンであるならば、ようやくユーミンの歌声で聴けた曲がずらり並んでいることは奇跡的な感動。
売れっ子歌手(そうでない歌手もいるが…)では表現できなかった深さや、実年齢に負けないユーミンの少女チックなかわいらしさが、ビジュアルではなく音から聞き取りたいなら、このアルバムは買い。
「やさしさに包まれたなら」では、荒井由実と松任谷由実の声を重ねるという遊びもやってくれている。
「瞳はダイアモンド」でも、より歌詞の内容が伝わってきて、作品本来の価値が表れた思う。素直に嬉しいアルバムです。
Tv
ユーミンがソングライターとして他のアーティストに提供してきた楽曲を中心とした、初のセルフ・カバー集。稲垣潤一の「オーシャン・ブルー」、松田聖子の「瞳はダイアモンド」といった80's世代には懐かしい名曲群を、リッキー・ピーターソンのプロデュースによるミネアポリス録音で現代風にリメイクしているのが新鮮な印象を与える。 しかし何をおいても本盤の目玉トラックといえば、やはり「やさしさに包まれたなら」だろう。荒井由実時代の名曲の再演だが、74年リリースのシングル・ヴァージョンのヴォーカル・トラックに新たなヴォーカル・トラックをミックスし、過去と現在のユーミンが30年の時を越えて擬似デュエットするという趣向が凝らされているのだ。“若さ”と“円熟”の見事な共演は、いつまでも瑞々しさを失わないユーミンの音楽そのものだ。(木村ユタカ)
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