感傷、感傷、感傷おすすめ度
★★★★☆
ピアノ・ソロの曲を3曲収めている。いずれも5分弱。
どれも、切なく、童謡めいて、心のもろい部分に染み込んでくる。
聴いているうちに、息苦しいほどの湿度につつまれ、大きく深呼吸せずにはいられない。
時と場合によっては、「赤とんぼ」(山田耕作)などの情緒、雰囲気と重なりあうだろう。
それほどまでに、センチメンタルな曲ばかりなのだ。
素朴な味わいのレトロ感覚たっぷりの甘やかな駄菓子を前にして、さすがに、少しばかり気恥ずかしさを感じてしまえば、「満点」とは評しづらいものである。
幸か不幸か、15分足らずで終わってしまうこの甘酢っぱい「大正・昭和」的空間から抜け出した後にさえ、じんわりとした何か、しこりめいたものを引きずらせてしまうところが、この作品のヴァーチャル・リアリティとしての優秀さの証なのかもしれない。
チェンマイのセロハンテープおすすめ度
★★★★★
BTTB路線の諸曲で メジャーにヒットした3曲を纏めた シングルアルバム。今思えば このあたりから癒し音楽という言葉が出てきたわけだ。
これを初めて聴いた2000年の1月は 小生はまだタイに駐在中。そのころ凝っていたマラソンがチェンマイで行われたので家族で一泊で国内旅行(なわけである)で当地に出かけた際に このアルバムを持っていった。レース前にホテルで寝転んで聴き入った。
そのホテルにこのアルバムを忘れたのを気がついたのは翌日バンコクに帰った後であった。ホテルに電話すると見つかり 快く送って貰った。郵送の包装がセロハンテープでされていて アルバムの黒い表紙が少し剥げていた。
5年以上たった今、帰国した東京で たまにこのアルバムを聴く。剥げた部分が懐かしい。チェンマイのホテルの好意が 音楽と共に 心の中に立ち昇る。
そんな とても個人的に大切なアルバムとなった。
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