ここで坂本が演奏する曲は エリックサティや ドビュッシーを思わせる、というか むしろ対抗するような 静かな野心を感じさせる クラシックなピアノ曲である。YMOや いくつかの派手な映画音楽で見せる坂本の音楽が 100m走を思わせる疾走感に満ちているとしたら このアルバムでは彼がゆったりと座っているものを思わせる。座っている坂本は 小さい声で何かを語っているが ちょっと離れたところにいる自分には 聞き取れない。そんな幻想めいたものを感じさせるから不思議である。
タイトル通りに、坂本龍一の原点回帰。おすすめ度
★★★★★
坂本龍一が自らの基本に戻って制作したアルバムです。
いずれもフランス近代音楽を想起させる、非常に美しいピアノ曲で構成されており、彼の良さが一番いいかたちで表現出来ている点も魅力の一つでしょう。
坂本自身のベクトルは元々「現代音楽」や「実験音楽」の方向を向いており、このアルバムこそが、一番無理をせずに作る事が出来た作品ではないでしょうか。
もう、それなりの名声も財も成している人なので、これからはマーケットの事は気にせずに、音楽を作り続けて欲しいものです。
そうそう、「aqua」は名曲として彼の仕事の中でも永遠に記憶されることでしょう…。
おすすめ度
★★★★☆
坂本龍一に何か甘い期待をする人々がいるらしい。
BTTBはそのような甘い期待を持たない人に向けて、
つまり音楽に向けて開かれたものだ。
小説のタイトルや作者を知らずに読め、とはある知識人の言葉。
音楽もそのように聴けば違った楽しみがあるというものだ。
BTTBはそのような音楽である。
坂本龍一はいらないのだ。
Tv
「Back To The Basic」(原点回帰)の頭文字を取ったタイトルが示す通り、坂本のルーツともいえるクラシック音楽(ブラームス、ドビュッシー、リスト、ヒンデミットなど)からのインスパイアを感じさせる、ピアノ曲集。坂本の全作品のなかでも、メロディの素晴らしさは特に際立っている。なかでも、もともとは娘・坂本美雨のために書かれたという「aqua」が表す、暴力的なまでの美しさといったら…。はじめて聴いたとき(J-WAVEでのオンエアだった)、本気で背筋が凍ったのを思い出す。(森 朋之)
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