2007年の「トロピカルダンディ」おすすめ度
★★★★☆
C&W、ブギウギ、ヒルビリーバップ等、古き良きアメリカンミュージックを2007年の細野晴臣流にアレンジしたもの。
ワールド・スタンダードやノアルイズ・マーロンタイツ、最近流行のきざしのジャパニーズ・ジャグバンド系バンド
とリンクした音楽とも言えますが、長期間醸造された味わい深さは1940年代生まれの細野さんならではのものです。
今のポップスシーンからは完全に浮いた音楽ですが、シーンにおいて一番必要とされている「音楽の喜び」がここにはあります。
ただ何曲か、曲数あわせの中途半端さを感じさせる曲もあります。
「トロピカルダンディ」作成時細野さんはあえてB面何曲かを中途半端なものとし、「泰安洋行」への(ある意味)踏み台としました。
そのため私はこの作品を表題のように、2007年の「トロピカルダンディ」と感じました。
ということは、次は最高傑作「泰安洋行」に匹敵するアルバムが登場するのでは!?
「この次はモアベターよ!」って事です。
カントリーと称した、ただならぬ細野さんの傑作おすすめ度
★★★★★
まずもって、細野さんのプレイヤーとしての力量に脱帽。
そして、カントリーやるとか40年代に帰るっておっしゃいつつ、CDをまわしてみると、リズムはとてもタイトでまるでテクノのようなノリさえ感じられる。単なるカントリー&ウェスタンではない。
ボディスナッチャーズも、スポーツマンもC&Wといえばそうですが、このリズムのタイトさゆえに、ただならぬ雰囲気をかもし出しているといえます。
その中で異色の出来は、やはりUAとデュエットしている「夢見る約束」でしょうか。
あえてこの曲が入っている、しかもこれってC&Wじゃないよね?と不安になるあたりで細野さんの複雑なアプローチが見えます。
ちなみに、うちの娘はYMOもアンダーワールドも好きですが、このアルバムも大好き。
幸せハッピーになれるかもおすすめ度
★★★★★
とても楽しい1枚。1枚通して聴くと必ずもう一度聴きたくなる。
リズムが心地よい。声も良い。演奏が素晴らしい。楽曲も楽しい。
ブックレットも綺麗で楽しい。
曲もカントリー一本というわけでなく、
カントリーカバー有り、民謡風カントリー有り、テクノのカントリーアレンジ有り
フレンチ風(?)ミラクルライト有り、エレクトロニカ交じりの夢見る約束有り
幅が広くて飽きさせない。
40分余りと短めだが、トロピカル三部作も大体そのくらいの長さだし
実はアルバムとしては丁度良い長さなのかも。
個人的には細野ベースの低音が憎いFocal Mindが一番好き。
関係ないけど、サンレコの写真で研究社の英和中辞典が映っていたが、
英和中辞典ではFlyng SaucerとFocalという単語は同じ頁に載っている。
Tv
2005年から行なってきた歌モノ・ライヴ「東京シャイネス」の発展形にして集大成ともいえる、ワールド・シャイネス(徳武弘文、高田漣、伊賀航、コシミハル、浜口茂外也)を従えての久々のヴォーカル・アルバム。細野晴臣にとって最も重要なルーツ・ミュージックである1940~50年代にかけてのアメリカのカントリー&ウェスタンにアプローチした作品で、自身の新旧オリジナル・ナンバーのほか、洋楽カヴァーや森高千里、坂本冬美への提供曲のリメイクなども収録されている。テクノやヒップホップといった80年代当時最先端だった音楽に刺激されて出来た「BODY SNATCHERS」や「SPORTS MEN」といった曲を見事なカントリー&ウェスタンに変身させてしまう手腕はサスガだし、ミッキー・カーチスやUAとのデュエットもゴキゲンな仕上がり。還暦を迎えた日本ポップ/ロック界の重鎮が楽しみながら作った快作といえよう。(木村ユタカ)
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