「ハニー・ムーン(テイ・トウワ+ナチュラル・カラミティ)」…etc.
家族で楽しむ1枚。おすすめ度
★★★★☆
HOSONOマニアとしては、やはり見逃せない1枚。参加メンバーにビッビッときて、やはり購入です。
ヴァン・ダイク・パークスの「イエロー・マジック・カーニバル」は、50年代のアメリカ映画音楽に凝り、バーチャルな東洋を奏でるサウンドトラックに触発された細野晴臣が、70年代半ばに、えせ中国を模した一連の作品群に対する、アメリカからの回答と言える内容です。
いかにも映画のサウンドトラックみたいな、薄っぺらく奥行きのない音に、エコーばしばし、ええ加減なボイスハミング。
やられた!という感じです。
また、同じく70年半ばの楽曲に、今風な解釈を加え、ダルにローファイに演奏する口ロロ、ウッドストック・ヴェッツ、等が最高。
個人的には、独特なウィスパーボイスに、押し寄せるさざなみのように変化し、微妙なグルーブの奏でるサウンドが絡む、ジムオルーク+カヒミカリィが最高です。
それぞれに原曲に新しい解釈を加え、楽しげに演奏しているかのようなこのアルバムに、とっても好感触をもちました。
それにしても、細野さんの楽曲の懐の深さに感心するとともに、ループ、トランス、アンビエント、といった彼のセンスが、ちゃんと各ミュージシャンに受け継がれていることに感心です。
曲のクオリティが高いところで揃ってますね。おすすめ度
★★★★☆
細野晴臣氏がなんと還暦を迎えます。日本のポップス、ロックの源流を作った彼もキャリア的には十分、大御所。VIP席でふんぞり返っていいのに、今年、12年ぶりのソロアルバムを出すという。ミュージシャンとして転がり続けるのココロなのですね。
この2枚組CDは、そんな細野晴臣氏の現役バリバリぶりに敬意を表して作られたトリビュートですね。ハイライトは、何と言ってもはっぴいえんどのレコーディングにかかわったヴァン・ダイク・パークスの『イエロー・マジック・カーニバル』と、ジョン・サイモン率いる即席バンド、ウッドストック・ヴェッツ『蝶々さん』の英語カヴァー。おなじみのビッグネームもいますが、ジャンルや世代、国籍、有名無名を越えて、細野晴臣氏の個性に共鳴するアーティストたちが名を連ねていると言っていいでしょう。
選曲も一筋縄ではいきませんね。『北京ダック』『風をあつめて』などの佳作からイモ欽トリオの『ハイスクール・ララバイ』といった際物まで、あらゆる系列の20曲に、細野氏自身のトラックがプロローグ&エピローグとして収録されているのもうれしい。
各アーティストがそれぞれの得意とするアプローチと創意工夫で、自由に飛び跳ね、泳ぎ回っている。細野サウンドはどんなに実験的な作品であってもチャーミングで、レトロな言い方をすればハイカラ。その希有な個性に呼応するような創造性と愛情にあふれた音楽が寄せられているところ。そこがこのアルバム最大の魅力だと思います。
細野ナンバーのカヴァー集であるとともに、細野晴臣氏のキャリアと個性に響きあうアーティストたちが一堂に会し、新しい良質な音楽を提供したコンピレーション・アルバムですね。タイ人アーティスト、ウィスット・ポンニミットによるアートワークが超カワイイ!
個人的には傑作『はらいそ』からの曲がないので残念ながら★4つです(この次はモア・ベターよ!)。
細野トリビュート=細野晴臣賛江おすすめ度
★★★★☆
ビートたけしのお笑いウルトラクイズの神髄は、「たけしを笑わせる」ということを参加芸人が競うものだというのはナンシー関の記述の通りだと思うが、ここでもそれが起こっている。いかに大好きな細野さんをニヤリとさせるか。心意気はいいが割と普通で力及ばずの者もいるし、口ロロのように感心させられる者も居る。
驚くべきはヴァンダイク・パークス。所詮トリビュートアルバムだからなあ、などと聞き始めてはしょっぱなで度肝を抜かれる。このアルバムを買って聴くような人はヴァンダイクのあれもこれも聴いていると思うが、そのあれもこれも細野さんのメロディーと共に聴くことができる。
Tv
2枚組のボリュームで超の付く豪華アーティストがズラリと並び、巨人・細野晴臣はトリビュート盤もやはり破格だ。歌謡曲をジャズ・テイストの曲にしてしまったリトル・クリーチャーズ、ストリングスとファルセット・ヴォーカルでキメたヴァン・ダイク・パークス、お得意のファンタスティックなエレクトロニカのヤノカミなど、それぞれが独自のアイデアを発揮している。音楽性が恐ろしく幅広いのも細野ならではだろう。
さらには本人の未発表曲もあり、ソロ作の1曲目「ろっかばいまいべいびい」のデモと07年3月の最新デモを収録。自身の今の姿をきっちり示しているところに細野らしさが見える。トリビュートかくあるべき、の傑作。(小山 守)
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