Do not disturbおすすめ度
★★★★★
Coda=終章という名前は 「戦メリ関係は もう これでおしまいにしたい」という 坂本龍一の気持ちで付けられたと 坂本がどこかで言っていたと思う。このアルバムのレコードのライナーノートだったかもしれないが。
それ程に1983年当時の「戦場のメリークリスマス」という映画と その映画音楽は 一種の祝祭的なものだった。
まず 映画。今考えても 大島渚監督で 主演がビートたけし デビッドボウイ 坂本龍一というキャスト自体が奇跡的だ。これが出来たのも大島ならではだと思う。
キャストだけではなく 映画そのものも良く出来ている。女を出さないで恋愛映画を撮ろうと思う監督もなかなか居ないと思う。
そして音楽。かの吉本隆明ですら 絶賛したという「騒がしさ」である。実際 この映画音楽は 映画から独立しているという点では 極めて稀なケースになっている。
そんな「騒ぎ」が 坂本を更に高名にした一方 疲れさせたという面もあったのかもしれない。
「騒ぎ」の一曲を ピアノだけで演奏するというのも そんな「終章にしたい」という意思の表れだったのかと 今は思う。「静かに聴いてくれ」と坂本が言っている声がふと聞こえるような気がした。
ピアニスト坂本の職人的アルバムおすすめ度
★★★★☆
映画「戦場のメリークリスマス」サントラ収録曲をピアノでリテイクしたアルバムです。映画公開直後(83年)に「アヴェク・ピアノ」という名で発売されたカセットブックが、その後2曲追加されてレコード(当時)になったもの。カセットブック発売当初はサブカルでトンガったお兄さんたちがこれをウォークマンに入れ渋谷あたりを闊歩しニューウェーブしてましたが、いま聴き返してもしっかりとした骨格と精緻さのある演奏で、一枚の静物画を観ているような、静謐な気分になるアルバムです。最近は「/04」「/05」などでピアニスト・サカモトを身近に堪能できますが、当時はテクノの筆頭株主だった教授が、初めてピアノ一本で勝負した作品で、彼のピアノの技量がはっきりわかるアルバムとしても楽しめます。ちょっと神経質なくらいにディテールにこだわった演奏ですが、そこが教授らしいとも言える、職人的アルバムです。独り静かにアーティスティックな気分になりたい時にどうでしょうか。
アコースティックな音色で別感覚ですおすすめ度
★★★★★
1983年の11月のデビットボウイの来日記念特別生番組に散開直前のYMOのメンバーがデビットボウイに直接エールを送り最後に演奏された曲がこのバージョンの戦メリでした!!まだ世界のSAKAMOTOになる直前の教授の生演奏を聞いてデビットボウイがあのワールドツアーを大成功させた否かは別として素晴らしい演奏だったのは覚えています。その後様々な変容を続けるこの名曲で最もシンプルなアコースティックな音色のこのアルバムはサントラとは当然で全く別感覚で今後はより長く聞いていくだろうな聞きやすさが前面を漂っています。やっぱり全体のクオリティの高いので耳にとても優しいです
いつぞやおすすめ度
★★★★★
まだニュースステーションがあった頃、何年前でしたかクリスマスの日に、「阪神大震災」そのほか、色んな事件のあった「数年後」をこのピアノによる「MerryChristmas,MrLawrence」を流しながら、ナレーションが入るわけでもなく、ただ「あんな事がありました、そしてそこは今このような風景になっています」という感じに淡々と映し出され、音楽が流れてゆきました。
このアルバムは発売されて殆ど間もない時期に購入してましたが、初めてこの曲に深い感動を覚えました。
なんて「残酷に美しい」曲なのだとこの時始めて思いました。
そんな感慨を受けて映画である「戦メリ」を見ると、ひょっとしたら「残酷な美しさ」をもっと感じられるのかな、と思いました。
こういう演奏は最近は聴けないので・・・おすすめ度
★★★★★
曲そのものについてはその後の別テイクやライブで聴かれた方も多いでしょう。僕がここで一番申し上げたいことは、ここずっともうこのアルバムのような教授のピアノ演奏は聴けないから、最近興味をもたれた方にはやっぱり一度聴いてほしいな、ということです。録音の仕方や曲の系統にもよるのでしょうが、変にリズムが伸びたり縮んだりすることなく、音の強弱もデフォルメされすぎず、そうしたストイックなんだけどあふれ出てくる何かを感じる演奏は最近では個人的にはようやく「CASA」で聴けて嬉しかったです。でも「CASA」はジョビンへのトリビュート。アレンジの要素で教授は出てても、曲そのものでの繊細さというかナイーブさが散りばめられている本作はやはり最近の教授の作品ではあまり聴けなくなってきている気がします。そうしたはかなげで壊れてしまいそうな繊細な曲想と演奏の絶妙さをぜひ味わってみてほしいんです。それと、繊細さだけでなく、ピアノって打鍵するのねって、阿保かといわれるかもしれませんが、改めて感じたのもこのアルバムでした。ひとつひとつの音の存在感といっていいやら、粒々の塊といっていいやら、表現に困りますが、まあ他では感じられない、いわゆるクラシックの演奏とも違う、独特な味わいも楽しめます。僕の好きな教授の部分がたくさん含まれているので紹介させて貰いました。
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