このCD目玉は、おそらく、教授ファンの間ではレアトラックとして有名だった「空に会おうよ」「夜のガスパール」「青ペンキの中の僕の涙」の３曲だと思いますが、サントリーの４曲も、大貫妙子的 (「OldI」のアレンジなんかは「Patio」そっくり)・サティ的な佳品で、けっこう拾い物でした。また、「きみについて」や「赤ちゃんのおしり」は再録ですが、ともに、坂本作品の中でも名曲として知られる曲で、全体のアベレージとしたら、例の３枚組に入っているものより上かもしれません。
今聞いても意外と古びていないし (スティーブ・フェローンっぽいキックがちょっと時代を感じさせますが)、この値段なら、教授ファンでない人が買っても損しないかも？
かなり期待して買いました。おすすめ度
★★★☆☆
ＴＶ／ＣＭのパクリ企画だなどと揶揄されながらの発売となった問題作。
もちろん上記アルバムを買ったばかりの当時の私にとって、「インスト」をあわせて
このアルバムの発売意義には疑問を感じたわけではあるが、やはりそこはＭＩＤＩレコードです。
「きみについて」はもちろんのこと、日生新青春の保険「ＹＯＵ」の非売品ＬＰに収録されていた
「夜のガスパール」「青ペンキの中の僕の涙」がハイクオリティなサウンドで収録されているのはうれしいところ。
正直「ＴＶ／ＣＭ」の元音源の音の悪さには辟易していた。
このアルバムもいわばコレクターズアルバムには違いないが、
デジタル時代に恥じない音声クオリティを保っているところにＭＩＤＩレコードの職人気質を感じる。
私の中の教授おすすめ度
★★★★☆
先日発表されたベストアルバム3部作と重複する内容もあるものの、
かなり貴重な音源だと思う。
サウンドストリート(教授がDJをしていた番組)でちょっとだけ
耳にした曲などで、80年代に坂本龍一に触れた自分にとっては、
このアルバムに含まれている曲に、自分の中の教授を感じる。
星4つなのは、CM/TVと重複している曲があるからで、内容的には
星5つをつけたいところだ。
Tv
MIDIより『WorksII-TV&Inst』と同時に発売された、CM 曲のコレクション。1980年から84年までに使用された企業CM音楽で、当時数多くの問い合わせがあったものの音源化されるチャンスのなかった作品がたっぷりと収録されている。年代からも想像できるように、YMOを連想させるシンセサイザーの音をそこかしこで聴くことができ、教授ファンには非常に興味深い内容だ。映像も新鮮だったサントリーのCMなど、心に残っているCMを思い出される方も多いかもしれない。（花 香）
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