『Denim』というアルバム・タイトルの風合い、懐かしさを感じさせる和風建築にたたずむポートレイト、ステキで心地よさを感じさせる曲の数々。一つ一つの曲に込められた温かくてどこか切ないメッセージが、デビュー当時に感じた雰囲気のままの甘い歌声で表現されるわけですから悪いはずがないですね。この『Denim』はまさしく「愛聴盤」の名に値するものでしょう。
「スロー・ラヴ」の爽快感、人の温かさが詰まっている「みんなひとり」、人生の応援歌のような「NEVER CRY BUTTERFLY」、どれもとても完成度の高い上質のJ−POPです。
「シンクロニシティ」がいいですね。竹内まりやの音楽世界がパッと広がっている感じです。山下達郎お得意のコーラス・ワークも切れがよく、明るく爽やかなサウンドが屈託なく展開しています。詩もデビュー当時の瑞々しさそのままのような感性で綴られていますので、感銘を覚えました。類稀なる豊かな才能の表れです。
ラストの「人生の扉」の歌唱にはジーンときましたね。その綴られたメッセージの一言一言が、実感を持って重く温かく心の奥深い所に届きました。辛くても悲しくても精一杯人生を生き抜いてきたような人達が、皆、共感できる歌ってそんなに多く存在するわけではありません。ステキな人生の歩みを見せていただいた思いです。♪気がつけば五十路を 越えた私がいる♪
初回限定盤の特典「Vintage Denim」には、過去のアルバム未収録の6曲がリマスターして収録されています。古さを感じさせないのに懐かしさを覚えるのは、曲本来の魅力でしょうか。シングルカットできるような曲が満載ですからとても得をした気分です。
私は同世代ですが、そうでない人にも聞いて欲しいアルバムおすすめ度
★★★★★
アルバムを購入して数カ月、何度もレビューを書こうとしたが
どうしてもうまく書けなかった。
どう表現すればいいかわからない「想い」が湧き起こってくる。
人生はデニムのようだ……つまり新しい(若い)ときもいいが、
歳を重ねるとそれなりに味わいが出てくる。
その年齢にはその年齢のすばらしさがある。
彼女はそう言いたかったのだろう。
そしてその集大成的な曲が「人生の扉」だと想う。
五十路になった竹内まりやが、20代も、30代も、40代も楽しく愛に満ちていたけれど
50代はもっと素敵だと思う――と歌う。
そして年齢を重ねていくことの重みを自覚しつつ、
90になっても生きているよ、きっと……と歌う。
老いていくことは大変なことだけど、
人生にはそれでもきちんと「意味」があるのだから……と。
なんだか歌詞紹介みたいになってしまった。
アルバムの最後に収められた「人生の扉」を聴き、
もう一度最初から12曲を聴いてみると、「その年代」だからこその
愛のかたち、人生のかたちが、竹内まりやの言葉で綴られている。
しかし説教がましい歌詞はひとつもない。
自然体なのだ。だから何度聴いても、一日中繰り返していても
飽きることがない。
私は彼女とほぼ同世代。自分の人生と重ね合わせながら
時には不覚にも涙を流し、時にはほほえみ、
ほとんど毎日のようにこのアルバムを聴いている。飽きることはない。
深い味わいおすすめ度
★★★★★
メロディだけでなく、歌詞が本当に深い味わいを醸し出している。
本当にベテランの彼女じゃなければ出来ない素晴らしさ。
時に軽くそして時にはずっしりと来る歌詞は絶妙なタイミング。
大満足の本編。
そして特典CDもシングルを持っていない人には本当に嬉しい贈り物。
毎回素晴らしい作品が出るので少々欲張りになってしまっている今日この頃。本編+特典でこの内容・このお値段はさすがに大満足です。
これは素晴らしい出来!!おすすめ度
★★★★★
噂にたがわず、全曲すごく良くて、気持ちが高揚しました!
言うことなしです。
ブックレットの中の彼女の写真も素敵ですね〜。
ある程度歳を重ねた女性なら、どの曲のシチュエーションも記憶の中にあったり肌で理解できるのではないでしょうか。
ともすると深刻なだけになりそうな感情さえ、綺麗に、しかし軽くなりすぎない言葉で表現され、美しいメロディと彼女の甘く落ち着いた声が絶妙で、ひたすら納得したり胸が締め付けられたり。
聴きこむほどに魅了されます・・・。
素晴らしい贈り物のようなCDおすすめ度
★★★★★
竹内まりやさんの曲は、忘れた頃に届く素敵な贈り物のようである。
これだけ、長い期間にわたり活動しているが、いつも何か気づかせてくれるような素晴らしい楽曲。ありがたいと思う。
「人生の扉」はすべての年代の人に聴いてほしいと思うくらいの名曲。
Tv
01年の「Bon Appetit!」以来、約6年ぶりとなるオリジナル・アルバム。時間の経過とともに美しく色あせていく"デニム"から発想を得たというタイトルどおり、本作には50代(!)を迎えた彼女の心境・視点の変化が深く織り込まれている。それをもっとも端的に表しているのが、「長い旅路の果てに 輝く何かが誰にでもあるのさ」というフレーズを持つ「人生の扉」だろう。50、60年代のポップ・ミュージックを基本としながら、新しい要素をさりげなく取り入れることで、しっかり2007年のポップスとして成立させるサウンド・メイク(アレンジ・プロデュースはもちろん、山下達郎)もさらに質を上げている。シングル「返信」「シンクロニシティ(素敵な偶然)」のほか、松たか子に提供した「みんなひとり」のセルフ・カヴァーも収録。(森朋之)
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